手でみるミレー レリーフ版 公開されました

ミレー《種をまく人》鑑賞ツール

イタリアのヴァチカン美術館・ウフィツィ美術館の名画の前にアンテロス美術館の作成した手でみる触察鑑賞ツール(レリーフ)が絵とともに並んでいます。

 展覧会場では、見える人も見えない・見えにくい人もそのツールの前で足を留め、触れていきます。描かれているもの、そしてその文化的背景について、鑑賞者が考えるきっかけをレリーフが与えてくれています。

 長年にわたり同様の取り組みをしてきた山梨県立美術館。

 この度、新たに作成された鑑賞ツール「手でみるミレー レリーフ版」はアンテロス美術館・地元大学(山梨大学・山梨県立大学)・多くのボランティアの協力を得て作成されました。

 研究グループでは段階的に進めてきた研究・検証の一部を記し、今後の新たな鑑賞へ繋げるため、報告書を作成しました。

 山梨県立美術館ではコレクション展示(現在は新収蔵コーナー)で3月14日から公開しています。ぜひ触れて、QRコードから鑑賞方法を確認して確かめてみてください。(下のキャプション写真からもご覧いただけます。右のQRコードはスマホにQRコードリーダーアプリをダウンロードしてご利用ください。右上コードはユニボイス・右下はアンテロス美術館作成のメイキング・鑑賞方法動画です。)

 今回の取り組みはあくまできっかけであり、今後も様々な個性に寄り添った美術鑑賞が発展していくことを願っています。

解説パネル

手でみるプロジェクト2022 開催しています

名 称  「手でみるプロジェクト2022」

会 場  山梨県立図書館(日本①)・国立台湾藝術大学(台湾②)・山梨県立盲学校(ワークショップ)

内 容  豊かな感性を育む美術、その中でも立体は一見難しく考えられがちですが、実際は触れることができる形を3次元に持つという特徴から、たくさんの鑑賞の糸口があるジャンルです。本展は国内外の大学・県内公共施設・県内作家・盲学校の連携により、実際に作品を手で触れて鑑賞することで絵画や彫刻などをよりわかりやすく体感できる展覧会・ワークショップ プロジェクトです。

 展示作品には触れることができ、点字や映像等で作品・教材について知ることができるよう工夫をしていきます。また、今回は図書館・台湾の大学施設での開催ということもあり、図書館では触れる彫刻や教材、学生が作成した、触って楽しめる手作り絵本なども紹介、台湾では日・台若手彫刻家(日本側は山梨ゆかりの作家)と盲学校児童との作品交流を軸にご紹介いたします。

感染症に留意し、子どもも大人も視覚に障がいのある方もお楽しみいただける取り組みを目指します。

○会期・会場  

①2022年10月21日(金)〜23日(日) 10:00〜17:00(初日13:00から、最終日16:00まで)山梨県立図書館交流ルーム101•102

「ふれてみる展覧会2022」

(出品内容 日本:山梨ゆかりの彫刻家、山梨大学学生・山梨県立大学学生、山梨県立盲学校児童 彫刻15点  台湾:彫刻家作品(國立臺灣藝術大學出品・台中大葉大学学生作品含む)彫刻10点 日本・イタリアの触れる絵本 約10冊を予定

※感染対策として手袋をしていただく場合がございます。

②2022年11月2日(水)〜13日(日)10:00〜17:00 

「用手去看見世界 手でみる美術展in台湾」

台湾 国立台湾藝術大学(國立臺灣藝術大學大學教研大樓1F国際展覧廊)出品内容:日本での展示作品に加え、現地作家・学生の彫刻作品含む約40点

○ 開催形態 

共催
国立大学法人山梨大学、公立学校法人山梨県立大学、山梨県立図書館、
手でみるプロジェクト実行委員会
協力団体
山梨県立盲学校、Federazione Nazionale delle lstituzioni ProCiechi、国立台湾芸術大学、 台中 大葉大学、国立中興大学・台湾非視覚美学教育協会、社会福祉法人山梨ライトハウス、公益財団法人日本盲導犬協会日本盲導犬総合センタ (富士ハーネス)

○ 展示内容 彫刻作品、素材触覚鑑賞教材、触察絵本、点字解説等

○ 関連事業

①-a. ワークショップ「粘土で彫刻~生きている犬と犬の骨格をさわりながら~」

講師/山梨大 武末裕子、山梨県立大 古屋祥子、東京藝術大学 宮永美知代

造形日時/9月27日(火) 会場/山梨県立盲学校

鑑賞日時/10月21日(金)10:00〜12:00(非公開)会場/山梨県立図書館

造形対象児童/山梨県立盲学校小学部 児童 鑑賞会児童/山梨県立盲学校

協力/公益財団法人日本盲導犬協会日本盲導犬総合センター(富士ハーネス)

①-b.レクチャー1「『ふれてみる展』台湾・日本から」

(講師/芝田典子氏他 台湾の出品者)

日時/10月21日(金)16:30〜17:10 場所:zoomオンラインによる配信型

対象/学生対象・事前希望者として学外者も受け入れ可。

*申込:Googleフォームにアクセスして申し込み10月1日〜20日まで受付(申し込み終了)

-c.レクチャー2「解剖学からみた触覚鑑賞の魅力」

(講師/宮永美知代氏 東京藝術大学助教)

対象/学生対象・事前希望者として学外者も受け入れ可

 日時10月22日(土)13:30〜15:00 

場所:オンラインによる配信型

*申込:*申込:Googleフォームにアクセスして申し込み10月1日〜15日まで受付(申し込み終了)

  • -d.「ふれてみる絵本の魅力 イタリアから 2」(紹介者/森泉文美氏)

手順/展覧会場内の絵本前QRコードからアクセス 

昨年度に引き続き、イタリアの魅力的な手作りの触る絵本を森泉彩美さんにご紹介いただきました。

  • -a.出品者解説「ふれてみる鑑賞会」

日時/2022年11月2日(水)11:00〜12:00(仮)

会場/國立臺灣藝術大學(仮) オンラインで日本と台湾をつなぎます

対象/山梨県立盲学校小学部 児童(オンライン参加)・台湾会場来場者(日本国内では盲学校内に限定して実施します。)

詳細・お問合せ:「手でみるプロジェクト」 事務局(管理者ページをご覧ください。)

「用手去看見世界 手でみる美術展in台湾」が開催されます

会期:2022年1月8日(土)~2月11日(土)10:00~17:00 

会場:板橋435藝文特區(台湾 台北)

https://www.435.culture.ntpc.gov.tw/

日本では3日間開催で400人程の来場者があった展覧会を、

台湾のアートシーンを牽引する会場と台湾の若手作家達の協力で、

海外に会場を移して開催いたします。

*1月9日には来場者を対象に木のワークショップ が、11日には山梨県立盲学校児童と会場作家とをzoomで繋ぐ、オンライン鑑賞会が開催されました。

出品者:賴永興、吳耀庭、江基名、陳凱智、呂文、芝田典子、わたる (石川智弥 古屋祥子)、武末裕子、増本和花奈、清水優衣、山梨県立大学学生(触れられる絵本)

手みるプロジェクト2021

「手みるプロジェクト2021」を開催予定です

1 名 称  「手でみるプロジェクト2021」

2 会 場  山梨県立美術館 講堂・山梨県立図書館・台湾 板橋435藝文特區

3 内 容  

豊かな感性を育む美術、その中でも立体は一見難しく考えられがちですが、実際は触れることができる形を3次元に持つという特徴から、たくさんの鑑賞の糸口があるジャンルです。本展は国内外の大学・県内公共施設・県内作家・盲学校の連携により、実際に作品を手で触れて鑑賞することで絵画や彫刻などをよりわかりやすく体感できる展覧会・ワークショップ プロジェクトです。

 展示作品には事前の申込みをしたうえで、触れることができ、点字や映像等で作品・教材について知ることができるよう工夫をしていきます。また、今回は図書館・美術館・台湾の文化施設での開催ということもあり、図書館では触れる彫刻や教材、学生が作成した、触って楽しめる手作り絵本なども紹介、美術館ではイタリアアンテロス美術館と共同制作を行ってきた絵画を触れて鑑賞できる試みを、台湾では日・台若手彫刻家(日本側は山梨ゆかりの作家)と盲学校児童との作品交流を軸にご紹介いたします。

感染症に留意し、子どもも大人も視覚に障がいのある方もお楽しみいただける取り組みを目指します。

4 会期・会場 

 ①2021年10月23日(土)

13:30〜15:00※時間が変更になりましたのでご注意ください!

 zoomオンライン配信 

イタリアのふれて鑑賞できる美術館からのメッセージ 触れる絵画 鑑賞

●鑑賞会・zoom配信申込先フォーム:専用フォームから詳細をお読みいただき、お申し込みください。

10月20日まで受付 オンラインは200名まで先着、zoomURLをお送りします。期間外定員後の受付・返信不可です。ご注意ください。

②2021年10月22日(金)〜24日(日) 10:00〜17:00(初日13:00から、最終日16:00まで)

「ふれてみる展覧会2021」 山梨県立図書館交流ルーム101•102※感染対策として手袋をしていただきます。

詳細は下の関連企画欄をご覧ください。

③2022年1月9日(日)〜11日(日)13:30〜15:00 

「用手去看見世界 手でみる美術展in台湾」台湾 台北板橋435藝文特區   詳細は下の関連企画欄をご覧ください。

5 開催形態 共催:山梨大学、山梨県立大学、山梨県立美術館・アンテロス美術館①、山梨県立図書館②、台湾板橋435藝文特區③ 

       協力:社会福祉法人山梨ライトハウス、山梨県立盲学校、手と目でみる教材ライブラリー、手でみるプロジェクト実行委員会

6 展示内容 絵画鑑賞教材(レリーフ)①、彫刻作品、素材触覚鑑賞教材②・③、制作映像展示①、点字解説等①・②・③

7 関連事業

②-a. ワークショップ「台湾作家との交流鑑賞・ワークショップ つなぐ-つながる」

講師/山梨大・山梨県立大の学生、出品者

日時/10月22日(金)10:00〜12:00

会場/山梨県立図書館 交流ルーム102

対象/山梨県立盲学校小学部 児童  ワークショップ作品を会場でそのまま展示する可能性もございます。その際はご覧ください。

②-b.レクチャー1「ふれてみる展覧会 出品者解説ー台湾から」

※チラシのQRコードがレクチャー1・2が入れ替わっておりました深くお詫びいたします。

(講師/台湾の出品者)日時/10月22日(金)15:00〜 場所:オンラインによる配信型

対象/学生対象・事前希望者として学外者も受け入れ可。こちら申し込みフォームから申込10月20日まで、100名先着。

レクチャー2「ふれてみる絵本の魅力 イタリアから」(講師/森泉文美氏)

対象/学生対象・事前希望者として学外者も受け入れ可。こちら申し込みフォーム申込10月20日まで、100名先着。

 日時/10月22日(金)15:40〜  場所:オンラインによる配信型

③-a.展覧会「用手去看見世界」

ワークショップ「ちいさな彫刻をつくろうin台湾」

講師/出品者(感染拡大時はオンライン) 日時/2022年1月9日(日)13:30〜15:00 

会場/板橋435藝文特區 対象/台北近郊市民

③−b.出品者解説「触れてみる鑑賞会」

日時/2022年1月9日(日)11:00〜12:00

会場/板橋435藝文特區 オンラインで日本と台湾をつなぎます

対象/オンライン参加でどなたでも

「手でみるプロジェクト」 事務局

○国立大学法人 山梨大学 武末裕子 〒400−0016 山梨県甲府市武田4丁目4−37 山梨大学 教育学部 L棟515

E-mail:htakesue@yamanashi.ac.jp

○公立大学法人山梨県立大学 古屋祥子 〒400-0035 山梨県甲府市飯田5-11-1 山梨県立大学人間福祉学部B216

E-mail: s-furuya@yamanashi-ken.ac.jp

◯台湾での事業について (調整中)

手でみる展覧会2019

この度、山梨大学・山梨県立大学・山梨県立図書館の共催により、下記の通り「手で見る展覧会2019」及びその関連イベントを開催します。

参加無料でどなたでもご参加いただけます。


【趣旨】
豊かな感性を育む美術教育、その中でも立体は一件難しく考えられがちですが、実際は触れることができるため、たくさんの鑑賞の糸口があるジャンルです。
本展は国際的にも活躍する県内作家と大学の連携により、実際に作品を手で触れて鑑賞することで素材や形の面白さをよりわかりやすく体感できる展覧会です。
作品は全て触れることができ、展示や映像で作品について知ることができるよう工夫をしていきます。また、今回は図書館での開催ということもあり、学生が作成した触って楽しめる手作り絵本なども紹介します。
子どもも大人も視覚に障害のあるかたもお楽しみいただけたらと考えています。
【展覧会】「手でみる展覧会」
日時:令和元年11月1日(金)~3日(日)各日10:00~18:00(3日のみ16:00まで)
会場:山梨県立図書館 交流ルーム101(甲府市北口2丁目8番1号)
○「さわれる彫刻」・「さわれる絵本」
山梨の彫刻家・県内大学教員及び学生による作品を手で触れながらご鑑賞いただけます。
【関連イベント】
・レクチャー「触れてみる美術鑑賞・国内外事例紹介」
日時:令和元年11月1日(金)15:00~16:00
会場:山梨県立図書館 多目的ホール
※事前申し込みは不要です。当日会場にお越しください。
・出品者解説「触れてみる観賞会」
日時:令和元年11月2日(土)13:30~14:10
会場:山梨県立図書館 交流ルーム101
※事前申し込みは不要です。当日会場にお越しください。
■お問い合わせ先
山梨大学教育学部芸術文化教育講座 武末裕子 准教授
E-mail:htakesue@yamanashi.ac.jp
山梨県立大学人間福祉学部人間形成学科 古屋祥子 准教授
E-mail:s-furuya@yamanashi-ken.ac.jp

2018年度/開催概要

  1. 「手でみる展覧会」
    平成30年12月14日(金)〜16(日) 9:00〜17:00
    会場:山梨県立美術館 2F ロビー
    出品内容
    〇「手でみる彫刻」
    山梨県立盲学校児童(小学部)・山梨の彫刻家・学生の触れる作品展「手でみる」展覧会をおこないます。
    〇「H30年度講演 オメロ美術館(イタリア・アンコーナ)の魅力 講演会映像・資料 紹介」
    イタリアの手で触れて鑑賞できる彫刻美術館、オメロ美術館の展示の様子をご紹介します。
    〇「H29年度講演 アンテロス美術館(イタリア・ボローニャ)の魅力 講演会・実演映像・資料 紹介」
    絵画をレリーフ状にして公開し、手で触れて絵画鑑賞ができる美術館、アンテロス美術館講演会の様子を昨年度事業の映像と資料で紹介します。
  2. 講演会「手で触れる彫刻美術館 オメロ美術館の魅力」
    平成30年12月15日(土)     13:30〜16:40
    講師:アルド・グラッシーニ氏(Aldo Grassini オメロ美術館 館長)
    アナリザ・トラサッティ氏(Annalisa Trasatti オメロ美術館 学芸員)
    会場:山梨県立美術館 
    講堂イタリアのマルケ州の都市アンコーナにあるオメロ美術館は1993年に州立として開館し、1999年からは国立の美術館となりました。イタリア古代彫刻から現代彫刻までを幅広く展示し、視覚に障がいの有無にかかわらず触れて鑑賞出来る彫刻美術館として世界中から注目を集めています。
    今回はその館長と学芸員に来日頂き、開館の経緯や鑑賞の様子についてご紹介いただきます。
    イタリアでは1970年代にインクルーシブな政策が取り組まれて今日に至ります。近年取り組みが盛んになってきた日本では未だ手探りの面が多く、本講演は今後の私たちに新たなヒントを示してくれるでしょう。
  3. 盲学校連携ワークショップ
    平成30年5月〜12月
    山梨県立盲学校小学部児童が大学学生・教員や美術館職員とともに造形活動に取り組みます。活動の様子を①の展覧会で紹介します。