イタリアのヴァチカン美術館・ウフィツィ美術館の名画の前にアンテロス美術館の作成した手でみる触察鑑賞ツール(レリーフ)が絵とともに並んでいます。
展覧会場では、見える人も見えない・見えにくい人もそのツールの前で足を留め、触れていきます。描かれているもの、そしてその文化的背景について、鑑賞者が考えるきっかけをレリーフが与えてくれています。
長年にわたり同様の取り組みをしてきた山梨県立美術館。
この度、新たに作成された鑑賞ツール「手でみるミレー レリーフ版」はアンテロス美術館・地元大学(山梨大学・山梨県立大学)・多くのボランティアの協力を得て作成されました。
研究グループでは段階的に進めてきた研究・検証の一部を記し、今後の新たな鑑賞へ繋げるため、報告書を作成しました。
山梨県立美術館ではコレクション展示(現在は新収蔵コーナー)で3月14日から公開しています。ぜひ触れて、QRコードから鑑賞方法を確認して確かめてみてください。(下のキャプション写真からもご覧いただけます。右のQRコードはスマホにQRコードリーダーアプリをダウンロードしてご利用ください。右上コードはユニボイス・右下はアンテロス美術館作成のメイキング・鑑賞方法動画です。)
今回の取り組みはあくまできっかけであり、今後も様々な個性に寄り添った美術鑑賞が発展していくことを願っています。